シアワセ分けてあげたい

駆け抜ける日々の中 ふっと心揺らした 五色の虹 僕の胸焦がしていく
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空を飛ぶ夢が・・・

 
   ♪~そろそろ行くね

            明日へ歩き出す~♪


 




「そろそろ行くね・・・。」


駅の改札を抜けて振り向くと、それまで抑えていたものが溢れ出す。

肩にかけたカバンには、
昨日みんなにもらったプレゼントが入ってることを
こんなタイミングで思い出して・・・


同時に駆け寄る君の目も、僕と同じような目をしてた。

「応援してるから」


その一言にどれだけの意味が含まれているか、僕にもわかる。

みんなの顔が涙で揺れている。



もう、行かなきゃ。



そう心に決めて歩き出す。



「応援してるから・・・」


何度も繰り返される君の声。
手を振るみんなの姿。



ホームについた僕は妙に冷静で。
ベンチに座って、時刻表を見る。


ふわふわと曖昧だった夢が急に現実味を帯びてくるのがわかる。


あと2時間、たった2時間で遠い街に僕は降り立つ。
窓の外を流れる見慣れない景色が僕を街に連れてく。





――――――――


「すいません!もう一回やらせてください!」


いつか・・・またみんなに、君に、



『同じことを言わせるな!!この世界甘く見てんじゃねぇぞ』


ちゃんと会って、ちゃんと自信持って、



「もう一回お願いします!」


この道を選んでよかったことを、伝えられるように。


「おつかれさまでしたー!」



わからないことだらけの世界で、
想像もできないくらい厳しい世界で、
いつ”僕”というものが薄れていくかわからない世界で、


一歩ずつ、夢に近づいていけるように。



たまに、失敗ばかり繰り返す自分に無性に腹がたつけど。



そんな日々を無駄にしてはいけないと心に決めて。

こんな僕にチャンスをくれたみんなと、今の僕を取り囲む大人たちに感謝して。



いつか、みんなの目にキラキラしている僕を届けたい。



だから、もう少し支えてください。



「応援してるから」


辛い時に一番に浮かぶのはあの朝の君の言葉。みんなの姿。



『カット!・・・じゃ、別アングルで』


「はい!」


『君、最近やっとらしくなったな。』



あの頃より少しは輝けているだろうか。



田舎の静けさ、虫の鳴き声、風の匂い・・・

そういうものは正直忘れかけてしまった。


でも、一つだけ忘れないものは、やっぱり・・・




「応援してるから」




僕から君の姿は見えないけれど。

君から僕の姿を見る機会は増えただろう。




その機会を消さないように。

“僕”が消えていかないように。



ずっと輝いている僕を君の瞳に届けたいから。






「そろそろ行くね。」


そうやっていつも玄関の靴箱の上に飾った君からの手紙に話しかける。



そうすると“君”は毎日僕を見送ってくれる。



「しあわせは つかみとるものよ?いってらっしゃい」




**************************


♪旅立ちの朝/嵐



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