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シアワセ分けてあげたい

駆け抜ける日々の中 ふっと心揺らした 五色の虹 僕の胸焦がしていく
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シェアハウス#22

ココマデ→シェアハウス#21

※フィクション
※曜日や日付は現実とは異なります。






「あのね、潤くん昔からこのお花が好きなの。」

そう言って私は携帯の画面を見せた。

『ほぉ~これなに?』
「トレニアっていうの。」
『とれにあ?』

大野くんが言うとスタイリッシュなカタカナも全部ふにゃふにゃになって、
「うん」と返事をしながら思わずふふっと笑ってしまった。


トレニアは私の母が好きで、庭に植えていた花。
ラッパのような形をしていて、花びらの先はまあるく4つに分かれている。
毎年勝手に咲いてくるような力強い花で、それでいて、庭に色を与えてくれる。
言ってみれば手入れが楽だったからズボラな母は雑草が生えなくっていいでしょ、なんていってたっけ。
そんな私の実家に植えられた花を見てたからか、
『この花を見ると、地元のこと思い出すんだ』と潤くんが言っていた。



「素朴な感じが好きらしいよ。」
長々と話す必要もないかなと思って、本人の言葉を借りて理由付けをした。

『へぇ~松潤もっと豪華なのとか、派手なのとか好きそうなのにね。んはは』
「服とかあんなに奇抜なのにね、あはは!」


『奇抜で悪かったな。』


「わ!!じゅ、潤くん!!いつからそこに!」
『ん?今。俺の話?』
「え、あ、えーっと、まぁそう・・・だけど・・・」
『何?派手なのが好きそうって、なんの話?』

もう、これは隠せるような状況じゃない。
本当は、このトレニアをモチーフに大野くんにデザイン画を描いてもらって
アルバムの表紙にしようと考えていた。


「あー、えーっと、あ!今度、2階のベランダに、花、植えようかなーって思って、
おーちゃんに相談してたの!これどうー?って」
さっき大野くんにしたように、携帯の画面を見せた。
『お!トレニアじゃん!』
やっぱり、食い付きがいい。
「そ!潤くん好きなんだよーって言ってたの。」
『あぁ、好きだね・・・。でも、正直、ここのベランダには植えて欲しくないかなぁ・・・』

『え?』
さっきまで静かに話を聞いてた大野くんも思わず声をあげた。
「え?なんで?好きなんだよね?」

『好きだよ、だけど、地元に帰った時にさぁ、
あ~懐かしいなぁって眺めたいっていうか、
なんだろうね。別にいいんだけど、いいんだけどね。
他に候補があるなら俺はそっちに一票だね。』
そういってカップに口をつけた。

そっか、思い出のものほど、見慣れたくないってこと・・・?
潤くんに見つかってまずい!と思ったけど、見つかってよかったかも。
あーもう、練り直し!

「そういうことね。なーんだ、お世話すんの楽だからいいと思ったのに、トレニア。」
『お前、世話すんのめんどくさいなら植えるのやめろよ(笑)そういうところおばさんに似てるよな(笑)』
「うるさいなー(笑)」
そんなやりとりをみて、大野くんは隣でハハハと笑ってた。


「はぁー・・・」
いろんな意味のため息が出る。

「作戦変更!」
『だね。』

潤くんが出かけてしまってから、大野くんと相談を再開した。


「んーーー、私の弱い頭じゃ他に思いつかないよぉ・・・」
『アルバムの方は、松潤の似顔絵とかでいいんじゃね?』
「んー、そうしよっかぁ。じゃあ、エプロンはどうする??」

そう、プレゼント①はエプロン。
家でしか付けないし、気が向いたらしてくれたらいいなということでエプロンを選んだ。
ファッション小物は潤くんのこだわりがありそうだし、
あんまり「使わなきゃ!」ってものにしても気使わせちゃうかなと思って。
大野くんにデザインを描いてもらい、それを私が刺繍することにした。
手芸は昔から得意だったから、きっと大丈夫。

「あー、もう、エプロンの刺繍くらい花入れても大丈夫でしょ!毎日はしないよ。」
『じゃあ、そうしよ。トレニア?写真貰ってもいい?』
「検索すれば見れるよ?」
なんて可愛げのない返事。
『いや、そうじゃなくって、かなみちゃんちの庭のがいいかなと思って・・・』
「そんな変わらないと思うけど・・・」
そういって携帯のギャラリーから自分の家の庭の写真を探す。
『変わるよ。松潤が好きなのは、かなみちゃんちのトレニアから始まったんだから。』
「わ、いいこといった。じゃあ送っとくね。」
『んぉ、はぁーい。』

きっと大野くんは“潤くんが好きなトレニア”を描きたいのだろう。
庭のイメージも含めて完成させてくれるんだと思ったら、嬉しくなった。



******

トレニアか。
懐かしいな。

カナミもよく覚えてんな。
無駄なことばっか覚えてて。
自分が昔したことは都合よく忘れててさ。

ずりぃなーあいつ(笑)

******


⇒⇒⇒NEXT:シェアハウス#23




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