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シアワセ分けてあげたい

駆け抜ける日々の中 ふっと心揺らした 五色の虹 僕の胸焦がしていく
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シェアハウス#27


ココマデ→シェアハウス#26


※弱ってる姿って反則だよね。
※フィクション
※自己満足






「だから、はい。食べるんでしょ?」

『・・・食べさせて?』
「・・・は!?え、ちょっと(笑)なにいってんの?(笑)」

笑う私を尻目に相葉くんはわざとらしく大きな咳をした。

「・・・もう、そういう時ばっかり(笑) 自分で食べれるでしょ?」
もう一度レンゲの柄の方を相葉くんの方に向けた。


『いいじゃん。食べさせるくらい。減るもんじゃないし。』
「そういう問題じゃ・・・」
『おねがい。』

急に掴まれたレンゲを握る手がどんどん熱くなっていく。
あれ、私も熱、でちゃったかな・・・。

「・・・・ん。はい、あーん。」
『あーーん』
「・・・んふふっ、なにこれ?(笑)」
『・・・んふふ。たまにはいいじゃん。』


もう一回。
あーん。
もうちょっとだけ食べる。


一回だけお願いって言ってたくせに、
一回も自分でレンゲを持つことなんてなくて。

もう、元気じゃん!っていいたいくらい、いじわるな相葉くんだった。


食べ終わると薬を飲んでマスクをして横になった。

いじわる、って思ったけど、重そうな身体や早い呼吸、マスクと目の間の赤い頬を見たら、
やっぱりとっても辛そうだなって思って、心配になった。

「・・・しんどそうだね。」
『・・・んんっ、うーん、ちょっとね。』
「うそ。強がんなくても、ここは相葉くんの家なんだから、私たちに甘えていいんだよ?」
『・・・ありがと。でも大丈夫大丈夫。これくらいへーきだよ、へーき!』
「人間って嘘つくとき、言葉繰り返すって知ってる?ふふふ」
『・・・あはっ。・・・ごめんごめん。』
「あれ?それも嘘?」
『・・・あ。』

マスクに隠れてるけど、きっと下の歯まで見えるくらいニカって笑ってるのかなって思った。


「そうだ、なにか欲しいものある?」
『・・・今んとこは・・・ないかな?』
「そっか、また夕ご飯の時にご飯もってくるね。何かあったら言って?私今日1日暇してるし。」
『マジありがと。わかった。』



キッチンで食器を洗う。
私より10個くらい年上で、男の人なのに、すごく小さな少年みたいだった。
無理してるのバレバレだし。無理しなくっていいのに。。。


洗い物を終えて携帯を見ると、新着メールのマークがついていた。
メールが誰かから来るってあんまりなくって、不思議に思いながら、受信フォルダを開いた。
あれ、相葉くんだ。

 『飲み物が欲しいかも。ごめんね!早速!』

そっか。
冷蔵庫を開くと、何もない・・・・。
うっそ、買い出しこの間行かなかったんだっけ。

 「了解!あと少しだけ待ってて!!」

そう返信すると急いで家を飛び出した。
とりあえず近くのコンビニでスポーツドリンクと、お茶を買う。


ふぅ・・・。

二つのグラスにお茶とスポーツドリンクを注いで、相葉くんの部屋に持っていった。


「入るよー?」
『・・・。』

あれ・・・また返事がない。

「飲み物、もってき・・・・ぁ」

寝ちゃってる・・・。


待ってたよね。
ごめん。


布団からはみ出した足先と右腕を布団の中に入れた。


それからグラスを部屋の小さな冷蔵庫に入れると、私はおもむろに部屋をぐるっと見回した。
私の部屋より片付いてるかも・・・。


それからベッドの脇の小さなテーブルの上でこの間のジグソーパズルの続きを進めた。
今日はみんな帰ってくるの遅いし、私も何もすることないから、ここにいよっかな。



あ~~もう、難しいよう・・・。
同じような色ばかりで向きも場所も検討のつけようがない。

疲れてきちゃった。
ちょっと休憩・・・。

体を右に向けてベッドの端に寄りかかった。




『ハックション!!・・・ズズッ』
「・・・!」

わ、私ったら、また寝てた・・・。

『あ、起きた。』
「ご、ごめん!また勝手に入ってきちゃって!」
『え、俺が頼んだんだから勝手じゃないでしょ?』
「そ、そう・・・なのかな、・・・あ、お茶とスポーツドリンク、どっちがいい?」
『じゃあ、お茶で。』

立ち上がって冷蔵庫に向かおうとしたとき、
足元にブランケットが落ちた。

「あ、これ・・・・」
『ん?あぁ。』
「かけてくれたの?ありがと。」
『そんな大したことじゃないよ。んはは』

自分が辛くっても人のこと気づかえる余裕があるところはやっぱり大人で。


「はい。」
『サンキュー』

「・・・ックシュン!」
『寒い?うつした!?ほら、これかけて。』
「あ、ありがとう。花粉症かな?あはは」
『秋に?』
「うん・・・秋にもたまになるんだぁ。」
『うつさないように気をつける!』
そういうとマスクの上から口をおさえる姿があまりにもかわいくて、ふいに笑顔になった。

『やっと笑った』
「え?」
『カナちゃん、さっきから笑ってても目だけ悲しそうっていうかさぁ、俺そういうの、気になっちゃうんだよね。』
「うそ、知らなかった・・・」
『だと思ってたよ。』


相葉くんのことが心配だったのもあるかもしれないけど、

ここ最近上司のミスなのに私が謝ったり・・・
理不尽に叱られたり、
友達に相談しても、社会ってそういうもんだしね
って片付けられちゃったり・・・

ストレスが溜まっていた。


顔に出さないようにしてるのに、
この家の人たちはふとした瞬間に見抜いてくるから怖い。

その上、気にさせちゃってて申し訳ない。


『いま、ごめんって思ったでしょ。』
「・・・え?」
『俺の家だけど、カナミちゃんの家でもあるんだから、お互い様じゃん。カナちゃんだって、甘えていいんだよ?』
「・・・。」

そっか。ここは私の家・・・・。


『笑いたい時は笑えばいいし、泣きたいときは泣いてもいいじゃん。
 俺たちの前じゃ無理?家族みたいになれない?』

相葉くんだって、目が笑ってないよ。悲しそうだよ。

「そんなこと、ないよ?む・・・・むしろ!5人の輪に入って行ってもいいのかなって・・・」
『なぁに水臭いこと言ってんのぉ!松潤からカナミちゃんの話なんてこれでもかってくらい聞いてきたんだよ。
 ずっと前から知ってるつもりになっちゃってるよ、俺ら、あははっ!』
「え!潤くん、私の話を?」
『うん!手紙が来たとか、受験に合格したとか、カナミちゃんの話よくしてた。あはは』
「なんか恥ずかしい!」
『だからさ、そんな、俺らの中に入りにくいなんて思わないで?』



ありがとう。



ありがと・・・。



私ったら支えられっぱなしだね。





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