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シアワセ分けてあげたい

駆け抜ける日々の中 ふっと心揺らした 五色の虹 僕の胸焦がしていく
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シェアハウス#41

ココマデ→シェアハウス#40


※自己満足。
※独断と偏見にあふれています。
※フィクション!
※万が一読まれる方がいらっしゃったら、いろいろと大目に見てやってください・・・




「あちっ!」

揚げ物をするたびにはねる油と格闘する。

『だいじょぶ?』
「あ、うん・・・いっつもこれ(笑)」

隣でおーちゃんが味噌汁の準備をしている。

この間の休みに釣ってきたというアジとキスを天ぷらにして、
ちょっとお店っぽくしよっかと言ってさっき買ってきたししとうやアスパラガス、
冷蔵庫に残っていたナスなどを揚げておしゃれな天ぷら盛りが出来上がった。

味噌汁は、大根と油揚げだけのシンプルなもの。

『「いただきます。」』

ひさしぶりに天ぷらを食べてほっこりした。
「おいしぃ」
『うんめぇな』

のんびりと食事の時間が流れてゆく。

『みんな何時に帰ってくんのかね?』
「ねー・・・」

それだけ会話してまた静かになる。
それがこのツーショットの時のお決まりのテンポ。

ゆったりとした時間が流れている。
ゆっくり食べて、ゆっくりしゃべって・・・
こういう空間を作り出すのがおーちゃんの魅力。

「ごちそうさまでした。」
『は~うまかった。』
「また釣ってきて、キス。わたし好きなんだ、魚の天ぷら。」
『おう、まかせろっ』

そういってドヤ顔をするとわたしの分の食器を自分のと重ねて立ち上がった。
おっとりしてるくせにスマートな振る舞いされたら、ふいにキュンとしてしまう。

『コップ持ってきてぇ』
「おっけーい」

そうして後片付けを済ませる。

「はぁ~たのしみだなぁ~」
『・・・なんかあんの?』
「えっ!ツリーの飾りつけだよ!!」
『あぁ(笑) またそれかい(笑)』
「だって楽しみなんだもん!」
『こどもかっ!へへっ』

そういって肘で腕をつんっってされた。

結婚したら絶対に大きめのツリーを買って、旦那さんと子どもと飾り付けするのが夢だった。
でも結局そんなことできずじまいなんだろうな、なんて思ってたのに、ここでできてしまうなんて。


再び物置の独特な匂いに包まれる。
2人で長い箱を運んで、ツリーを組み立てた。

高さは2mくらいもあって、てっぺんは私じゃとても届かなそう。


『ほいっ』

そういって渡されたのはかわいいりんごのオーナメント。

「わぁ、かわいい。どこでもいい?」
『うぇっ?いいよ。・・・まじでやったことないんだ(笑)』
「えへへ」

深緑の木になった真っ赤なりんご。
すっごくかわいい。

まあるくってキラキラしたオーナメント
ちいさなちいさな毛糸のくつした
サンタクロースのお人形
おもちゃの兵隊さん
サンタさんが乗るソリ
しましまのロウソク
ジンジャーブレッドマンに、キャンディーケリー
カラフルなプレゼント・・・・

緑一色のもみの木が色とりどりに輝きだした。

「よいしょっ、わぁ!」
『お、あぶね!』

「これどこがいいかなー」
『んー、ここは?』
「いいね」

『やっぱさ、女の子ってセンスいいんだね。』
「え?そうかなー」
『毎年おれらだけで出してたけど、雰囲気違うもん。』
「へぇ~」

そうしてツリーが完成に近づいていった。


次は雪。

『こぉやってぇ、うすくひろげるとそれっぽくなんの。』
説明しながら木の枝に付けられた綿は雪になった。
「わぁ・・・さすが大野さん・・・」
『いや、だれでもできるって、やってみ?』
「こう?」
『いやっ、もうちょっと、こう・・・かな』
「ほらぁ、誰でもできないじゃん(笑)」
冗談半分で直されたから、冗談半分でツッこんだ。

雪が降り積もったツリーが完成した。


それからそれから・・・

『これやりたい?』
おーちゃんが手に持っていたのは、てっぺんにつける星。
「やりたい!けど・・・届くかな・・・」
踏み台に乗って背伸びをして手を目一杯伸ばしてみても、あと少し足りない・・・
「はぁ、ちびってこれだから・・・。」
ため息をついて肩をおとした。
「・・・お願いします。」
しぶしぶおーちゃんに託すことにした。
『ははっ、いいの?クライマックスだよ?』
「だって・・・」

するといきなりおーちゃんが『いいこと考えた』といってしゃがみこんだ。

『はい。』
「お・・・おんぶ!?国民的アイドルにそんな・・・(笑)」
『ばっ・・・じゃあおれがやっちゃうよ?んふふ。ほれ、はやく。』
「えーー」
『いいからぁ』

そう言うと踏み台の上で渋っているわたしの手をひっぱった。

「んーーじゃあ、お言葉に甘えるけど、重いよ??」
『重くねぇよ、かなみ、ちっちゃいじゃん』
「もう、失礼しちゃうわ(笑)」

肩に手を置いて、体を預けた。

『て、手に乗って』

おんぶの状態でおーちゃんの手のひらに立った。
ツリーのてっぺんがわたしの目の前になった。

「たかーい!・・・よいしょっ・・・・・」

差し込むだけの飾りを、向きを決めて取り付けた。

「OK!」

ぴょんっとおーちゃんの背中から降りた。

「かんせーい!わぁ、すごい・・・」

改めて遠くからちゃんと見ると素敵だった。

『あ、あとこれもやんなきゃ。』

そういうとおーちゃんは電飾をぐるぐるとツリーに巻きつけて、
コンセントを探して差し込むと手元のスイッチをカチッといれた。

「わぁ・・・」

あたたかい黄色1色の電飾は目立ちすぎずに輝いて、オーナメントたちを引き立たせる。
そして、部屋の電気を消した。

『すげぇ、やっぱなんかいみてもきれいだな。』
「きれいだね・・・クリスマスだ・・・・・」


その時カーテンの向こう側に車のテールランプが見えた。
誰か帰ってきた。

「『あ、帰ってきた』」

「『うはははっ』」

ぴったりハモった声にイルミネーションの明かりの中で
2人で顔を見合わせて笑った。

それからリビングの明かりを付けて、ツリーの明かりを消した。

『ただいま~』
「あ、翔くんおかえり~」
『おぅ、ただいま。あれぇっ?何かいいことあったの?おぉっ!』

挨拶したかと思えばわたしに問いかけて、すぐにツリーを見て驚いて。
人間って一瞬のうちにこんなにコロコロ表情が変わるもんなんだと思った。

「きれいでしょう?おーちゃんと2人で飾ったの!」
『それで?そんな嬉しそうなの?ははっ』
「そーんな私顔に出てるー?」
『ずーっとそんなかおしてたよ。ハハハッ』
横からおーちゃんがそう言って、翔くんも笑った。

気づけば時刻は夜の10時すぎ。

「あ!翔くん!相葉くんって何時に帰ってくるか・・・知らないよね?」
『・・・んーーあの人今日仕事詰まってる的なこと言ってたような・・・この時間で帰ってきてないならまだ掛かるんじゃないかなぁ』
「早く作らなきゃっ!」
『ん?何作るの?』
「あ、ケーキ!」
『おー、誕生日ね。』
「そうそうっ、二人も一緒につくるー?ふふ」
『おけぃ!』
『おー。』


それから私が「これやって」「こうして」と指示をしながら生地を完成させて
オーブンにセットした。

『何分?』
「えーーっと、10分くらい!」
『え?くらい?10分くらいってどーすればいいの?』
「あぁ、ごめんごめん(笑)じゃあ、10分で!」
『はぁーい』

「あ、おーちゃん砂糖は2回に分けて入れてね!」
『はぁーい』
『こっちは何?』
「これは、クグロフっていうケーキ。日持ちするから明日の夜食べる分!
ヨーロッパの方・・・だったかな、のクリスマス定番のケーキなんだって!」
『へぇ~!クグ・・・?』
「クグロフ!」
『クグロフ・・・』

翔くんに担当してもらったのはクリスマス定番、ブッシュドノエル。
生地を焼いている間にチョコレートクリームを作って、
焼きあがるのを待った。

チーン!

「お!焼けたー!・・・うん、いい感じ!」
『あーーいいにおい!』
『熱くない?大丈夫?』
「うん、ありがと!」

「これを塗ってー、いちごとかを入れてー、いざ!・・・翔くんやる?巻くの。」
『えぇー!智くん、番組でロールケーキ作ったとき巻く担当じゃなかった?』
『あぁ、なつかしい!あれちょー緊張したよ』
「やってやって!」
『・・・できるかな・・・』
『あなたならデキる!』
「できる!」

巻き始めたおーちゃんを横目に私はクグロフの生地を型に流し込んでオーブンにセットした。

途中、アブナイ!となりながらも、翔くんと私が両側からフォローして
とっても綺麗なロールケーキが出来上がった!

『ふぅ~~~』
「すごーい!あとはデコレーション!」

『ただいま~』

『お、帰ってきた。誰?松潤と、ニノ?』
『何作ってんの?』とニノくん、
『めっちゃいい匂い』と潤くん。

「ケーキ!」
『ブッシュドノエル?』
「さすが潤くん!正解~!」

ちらっとキッチンを覗きに来た潤くんとは反対に
ニノくんはわたしの返事を聞きながら、スタスタと自分の部屋に行ってしまった。


ブッシュドノエルのデコレーションが終わるころ、
クグロフも焼きあがった。

型から外すとほわほわと湯気が立ち上った。


みんながリビングに集合した頃、玄関のドアの音がした。













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